WordPressアップグレードに関してまとめ
◯確認情報
・サーバーが最新版に対応するPHP・MySQLのバージョンに対応しているかの確認
・アップグレードの範囲が「メジャーバージョン」か「マイナーバージョン」かの確認
メジャーバージョンの場合、手順上なんらかの不具合が発生する可能性が出てくる
※メジャーバージョン(0.0.*)は機能の追加など行われ大掛かりな変更がありえる
※マイナーバージョン(*.*.0の末尾)はメンテナンス的バージョンアップ、微細な不具合修正が行われる
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◯バックアップ作業
・DBバックアップ
・WP本体バックアップ
・バックアップファイル検証
※サブディレクトリ及びファイルに漏れが無いかの照らし合わせ
※.sqlファイルのテーブル項目の中身が揃っているか
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◯アップグレードテスト作業
・テスト環境上でのWordPressアップグレードテスト
構築WordPressのバージョンと構築内容がサイトにより違うので先にテストを行う。
アップグレードに対応出来ない箇所を確認する。
[不具合の可能性]
→エラーメッセージ:新バージョンのコードでは動かないプラグイン
→新コード対応(旧バージョン用コードは動かない)
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◯作業手順-[自動更新] ※最新バージョンにアップグレードする場合
0、可能であればデータベースを複製して作業する。
1、プラグインの停止
2、WordPress更新
(WordPress機能で行います/本体機能更新とともにデータベースの構成が変更されます)
3、停止したプラグインの有効化
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◯作業手順-[手動更新] ※バージョンに指定がある場合&メジャーリリース差が大きい場合
1、プラグインの停止
2、新バージョンのパッケージファイルのダウンロード&展開
3、サーバー上の旧WordPressファイルの削除。ただし、下記ファイルは設定共有の為に残す
→wp-config.php ファイル
→wp-content ディレクトリ
※この中の wp-content/cache ディレクトリと wp-content/plugins/widgets ディレクトリは削除。
→wp-images ディレクトリ(あれば)
→wp-includes/languages/ ディレクトリ
→.htaccess ファイル
→robots.txt ファイル (作成している場合)
4、2で展開したファイルをアップロード
5、ブラウザ上管理画面で、指示に従いデータベースのアップグレードを行う
6、パーマリンク設定画面よりパーマリンクを更新
7、プラグインとテーマ(デフォルトを残していれば)をバージョン対応版に更新
8、プラグインの有効化
9、wp-config.php ファイルにセキュリティ・キーの定義を追加する。(2.6以降)
AUTH_KEY/SECURE_AUTH_KEY/LOGGED_IN_KEY/NONCE_KEY
10、サイト確認
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◯ロールバック手順
1、wp-config.php以外の全てのWordPressファイルを削除
2、バックアップしたファイルをサーバーにアップロード/en
3、バックアップファイルからデータベースを復元
※ロールバックには正常に動作するバックアップが必ず必要です。
※WordPressのバージョンによってはロールバックできないことがある。
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◯注意事項
・可能であれば極力アクセスの少ない時間帯に行う
・2つ以上のメジャーリリースをまたいでアップグレードする場合、段階的にアップグレードする必要がある
バージョンが変わると機能など使えるコード、データベース構成から別物になってくるので、正しく移行出来ない可能性が高くなる
例)2.5 から 4.7.2など
2.7 にアップグレード→2.9→4.7.2 へアップグレード
・使用しているプラグインが新しいバージョンでは「使えない」ことがあるため、バージョンアップ版があれば更新を行う。
更新が無ければ別プラグインで代替え対応を行う。
参考サイト
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